難聴・耳鳴・めまい

難聴


急性低音障害型感音性難聴の症例


急性低音障害型感音性難聴の症例

28才女性
【初診日】X年 4/21

【現病歴】
4/16に耳鳴り(キーン、時にゴーン)が始まった。その前日にプールで泳いだせいか?と思っていたが少しずつテレビや会話の音が聞きづらく
なってき。また耳鳴りも強くなってきたので4/20に耳鼻科受診。聴力検査の結果、左の急性低音障害型感音性難聴と診断される。
ステロイド内服を処方され安静を指示された。以前に当院で鍼灸治療の経験があり、体に良いと経験していたので併用したほうが良いのではないかと考え来院される。


4/24聴力検査にて10db
5/1には健側とほぼ同じになったので耳鼻科の治療は終了。


しかしながら耳鳴りや体のだるさなどの症状が残存しているので、鍼灸治療は継続。
5/19には耳鳴りも消失しいたので耳に関する治療は計6回で終了。

※解説

一般的にこの疾患は突発性難聴とは異なり聴力回復しやすい予後良好な疾患と言われている。本症例も早期に聴力の回復を認めた。
これは低音域は比較的改善しやすいこと、早期にステロイド療法を開始したこと、同時期に鍼灸治療を併用できたことがあげられる。
しかしながら耳鳴りやふわふわ感、易疲労感は聴力が回復した後も残存しており、付随する症状に対してはビタミン剤処方による経過観察が一般的である。しかしその症状も鍼灸治療継続にて改善していった。
鍼灸は聴力回復のみならず、付随する症状にも効果的なことが分かる。
その後も定期的に体のメンテナンスを目的とした治療により再発はしていない。


音響外傷による難聴



耳鳴

メニエール病


メニエール病とは回転性めまい発作+耳症状(難聴・耳閉塞感・耳鳴等)が重なりそれが反復するもの。
めまいだけの場合や耳症状のだけ場合も当てはまることもあります。(非定型例といいます)

この病気は
⇒初期は低音部の聴力低下(めまいは数時間から十数時間で改善)
⇒聴力は比較的すぐ改善する
⇒しばらくして再び発作
⇒低音部の聴力低下(めまいは数時間から十数時間で改善)
⇒これを繰り返すと聴力が改善しにくくなる
⇒悪い耳だけでなく良いほうの聴力も低下して元に戻らなくなる(最終形)
このころにはめまいは起こらなくなる。

このようにこの病気の怖いのはめまいではなく、聴力低下が固定してしまうように進行する病気ということ。

これを防ぐには早期の診断と治療が必要と言われていますが、
いったんめまい発作が起きると病院でおこなう治療はどこでもほとんど同じで対症療法にすぎません。

したがって根本的治療は非発作時にあるといえます。

いかに発作を起こさないようにするか!
実はこれがポイントなのです。

このメニエール病と鍼灸治療は相性が良いのです。

メニエール病に対しての鍼灸治療の有効性は、多数報告されております。

古くは1979年の菊池らの『薬物療法に抵抗を示したメニエール病65例』
最近では門倉らのメニエール病含む『末梢性めまい7例』2008年
この2本は医師が発表したものです。