妊活でご主人が最初にするべきこと。
そのヒントになるのが下記の報告です。
男性不妊と職業ストレスとの関係を調べた報告を紹介。
帝京大学附属病院 泌尿器科からです。
80症例が対象
精液所見とアンケート調査実施。
平均 36.5才
精液料 2.6ml
精子濃度 4224万/ml
運動率 53%
精子数5911万
これが平均値となります。
また約9割の人が仕事のストレスを多少なりとも感じているという結果。
週の労働時間が60時間を超えると、
精液量が優位に低下
精液濃度も低下傾向になる
睡眠時間が6時間未満で運動率は低下
仕事のストレスが高まるにつれて運動率は低下
WHOの精子基準をクリアしてればOKなのか?
WHOの精子基準はあくまでも妊娠可能な最低限の値を示していると言われています。
したがって基準値ギリギリを上回っている程度ではでは不可能ではないが、妊娠確率は低下することが予想されるということ。自然妊娠を望む場合、WHOの基準値は理論上不可能なことはないけれど、妊娠率を上げようとすると男性側も何か対策しないといけないということを示しています。検査で異常なしと言われた男性も数値を再度確認してみましょう。
同じぐらいの数値であればご主人も生活習慣の見直しを含めた妊活の対象になりますよ。
次に必要なこと
「検査上は問題ないのですが、何かしなくてはいけないことはありますか?」
「異常はないのですが主人も施術した方が良いですか?」などと聞かれるようになりました。妊活には男性側の協力が重要であるということが少しずつ浸透してきているようですね。
☆精液検査で特に問題ないと言われた方はまず何をしなくてはいけないのでしょうか?まずはタイミングの回数を多くしてください。臨床的妊娠確率が高いのは排卵前1日〜2日前。ただし5日前から排卵まで複数回タイミングを行うと妊娠率が高くなる。
タイミング数/妊娠率
- 1回/26.4%
- 2回/28.0%
- 3回/37.5%
- 4回/46.6%
- 5回/33.3%
- 6回/10.0%
婦人科で卵胞チェックを行なっている場合や検査薬、体温表などを用いてタイミングをとっているご夫婦に多いのですが、「2日前を狙って!」妊娠率は上記のようになっていますので、ご主人にできること、お願いすることは「まずはタイミングの回数を増やす」。その後に鍼灸かもしれませんね。