睡眠を変えると卵子が変わる!

今までは健康の基本は食事と運動といわれていました。

現在ではそれに睡眠も加えて健康の3要素といわれるようになりました。
最近の研究でも良質の睡眠が取れてない人に生活習慣病の発生率が高いという報告があります。その結果を受けて、アメリカでは多くの会社が社員の健康維持のため、良質の睡眠を社員が取れているかどうかを別の会社に委託管理させているようになっているそうです。
少しぐらい委託管理料を払っても最終的に社員が体調不良で休んでしまったために生ずる損失よりも会社の利益が大きいということです。さすがアメリカですね。

すなわち単純な睡眠時間ではなく、いかに良質な睡眠を取るか?がポイントなのです。
では良質の睡眠とはどんなものをいうのでしょうか?
22時~2時(22時~3時までという説もあります)の時間に睡眠を取ることが良質の睡眠といわれています。
この時間は脳を含む体の臓器が昼間のさまざまなストレスから解放され、修復される時間なのです。成長ホルモンなどもほぼ同じ時間に分泌されるといわれており、昔から寝る子は育つといわれるのはこのためです。
美容業界では『睡眠のゴールデンタイム』ともいわれています。
美しさを保ちアンチエイジングするのは外見だけではありません。
そもそも肌・皮膚などは内臓の状態を反映します。
美しい肌を保つということは健康な内臓を保つということとイコールなのです。
したがってこの時間にしっかりと睡眠を取るだけで卵巣や子宮にとってもアンチエイジング!若返ることができるということです。
高価なサプリメントをたくさん摂取するのもいいですが、睡眠時間を工夫するだけで卵巣や子宮が若返るなんてこんな良い事はないと思います。

なにより費用がかかりませんからね。

しかし今まで夜型の人は『そんな10時になんか眠たくならない!』という人も多いでしょう。
そんな時は人間の生理学的作用を利用します。
そもそも良質の睡眠にはメラトニンというホルモンの一種が必要になります。
このメラトニンは暗闇から目の網膜に光が当たって約15~16時間後に分泌されるという特徴があります。これを利用します。
朝6時に起床して朝日を浴びれば16時間後すなわち10時には自然とメラトニンが分泌されます。すなわち眠くなるということです。
したがって早寝早起きではなく早起き早寝です。
早く眠るようにしたければ前日にちょっと無理して早起きして朝日を浴びれば自然と早寝ができる⇒良質の睡眠が可能⇒アンチエイジング⇒卵巣・子宮が若返る!
当院の患者さまに伺ってみるとみなさん遅くまで起きていなくてはいけない理由はさまざまあるようですが、それぞれで工夫して少しでも良質の睡眠が取れるようして卵巣・子宮の若返り、アンチエイジングを目指しましょう!

それでもなかなか寝付けない、途中で目が覚めてしまうなど、なかなかすっきり眠れない人は自律神経のバランスが乱れていることが原因の一つです。鍼灸治療で自律神経を整えて良質な睡眠がとれるようにお手伝いします。

生殖医学では32才が節目

当院はかれこれ妊活鍼灸初めて10年以上経過しています。
最近は若い患者さんも本当に多くなりました。
振り返ると10年前は40前後の方が多かったですね。

そもそも若い女性っていくつくらいまでのことをいうのでしょうか?
定義はないですよね当然ですが。

生殖医学領域での若い女性とは・・・

下記の図は少し古いデータですが超有名な統計です。
4つのグラフがありますが、ざっくり言うと年齢と妊娠率とを表した図です。
これでいくと31才・32才ぐらいから急激に生産率(出生率)が低下してきます。
それと同時に流産率(紫色のグラフ)が上昇してきます。
つまり31・32才が一つの区切られる年齢といえます。
逆に言うとそれより若年齢の人は20才前半の人と20才後半の人ではあまり差が無いともいえます。

したがって若い女性は32才未満とも言えるかもしれません。
32才未満の患者さんでも会社の若い新人女性なんかを見て「私はもう年だわ~」ってテンション下がったりあせったりする方が多いです。

32才未満と22才の新卒の女性とは生殖医学領域ではほとんど差がないので安心してください! こんなこと伝えたくて今日はブログを更新しました。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
下記の図は 日本産婦人科学会学会よりお借りしました。

母乳が出るようになるツボ

出産後に母乳の出が悪いことを専門的な用語で乳汁分泌不全といいます。

原因は大きく分けて
①中枢性・・・下垂体の機能の異常により低下しプロラクチン低値によるのが原因
※母乳を作る元のホルモンの出が悪い場合
②末梢性・・・乳腺組織の発育不全、陥没乳頭、扁平乳頭により排出が障害されたもの
※乳首やその中の組織になんらかの問題がある場合
③児性・・・・子供の吸引力の低下、口腔の異常による哺乳障害
※母乳を吸う子供の問題
④社会性・・・仕事の都合などで母乳保育への意欲がないなどの社会的要因
※仕事で授乳できない、胸の形が崩れるので授乳したくないなどの理由 先天的な問題がなく、社会的条件をクリアできる場合は治療対象となるといえます。

治療方法

治療方法は大きく分けて2つ。
①乳房マッサージや他の物理療法
②薬物療法

この①の他の物理療法の中に鍼灸治療が入ります。

明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)の矢野、笹岡らのまとめによると 立浪たか子らの研究では99例を対象にした研究があり、
乳房マッサージ群(50例)と乳房マッサージにツボ刺激を加えた群(49例)との比較研究です。退院後及び出産後1ケ月の乳汁分泌について検討した論文です。
結果、ツボ刺激を加えた群で1回哺乳量60ml以上(充足)に達した症例は有意に多かったと報告されています。
ツボ刺激は円皮鍼で4日~7日貼付
A-中府・三陰交・足三里
B-中府・膻中・少沢
C-中府・膻中・足三里
もっとも効果的だったものはBであった。 その他、和田らの研究や藤木らの研究で用いられた経穴は 膻中・天宗・肩井・内関・合谷・乳根etcです。

あくまでも助産師さんの乳房マッサージなどと併用することが重要です。
またツボ刺激は円皮鍼(ピップエレキバンのようなもの)で非常に軽い刺激ですのでせんねん灸やご主人のマッサージ、ツボ押し棒などでも十分効果が期待できます。

当院ではツボへの鍼灸治療のみを行い、セルフケアの指導をさせていただきます。

卵子が改善されるまでの期間

『不妊の鍼灸治療はどのくらいの治療期間が必要なのですか』

全日本鍼灸学会の統計ではART体外受精レベルの患者さまで平均6.3ヶ月鍼灸を続けると成功率が上昇するというデータが報告されています。

よく漢方薬を飲み続けても妊娠に至るには『体質改善には半年ぐらいはかかりますよ!』
とは良く聞く話です。
どうも6ヶ月というのがキーワードのようです。
ではなぜこのぐらいの期間が必要になるのでしょうか?
『卵子の成長』という視点から少し考えてみましょう。

ここでみなさんに質問です。
『今月排卵される卵子はいつごろから卵巣で準備されるのか?』
医療関係者は当然知っていますが、一般の人ははるか昔に生物や発生学などで学んだことがあるかもしれませんね。
答えは5~6カ月前から徐々に大きくなり排卵されるその周期まで成長し続けます。
卵子は 原始卵胞、一次卵胞、二次卵胞、前胞状卵胞、(初期、中期)胞状卵胞、排卵期卵胞と成熟していきます。
原始卵胞から前胞状卵胞まででなんと3ヶ月以上もかけてゆっくり成長していきます。
前胞状卵胞から初期胞状卵胞まで約25日、そして直径が約2mm~5mmになると
Selectable follicle (選択される可能性のある卵胞)と呼ばれる状態になり、24才~33才までの人なら通常3個~11個あります。
排卵に向かう卵胞はこの中から1個が選択されて排卵されます。この間が月経開始から約2週間で排卵されるのです。
この原始卵胞にはじまり排卵されるその時に向かい少しずつ成長していくまでに実に約5~6ヶ月必要になるのです。


どうですか?約半年というキーワードとつながりましたね。
実は卵子にとっても鍼灸治療にとってもこの半年というのは非常に重要な働きを必要とする期間になります。
それにはなぜ卵はこのように長くゆっくりと成長する必要があるのでしょうか?
ということを考えると少し見えてくるように思います。

卵子がなぜゆっくりと約半年という長い時間をかけてゆっくり成長するのでしょうか?
今回はこれをすこし考えます。

卵子の減数分裂は通常の体細胞分裂と異なり非常に早いスピードで分裂をすることが知られています。
これの意味するところは・・・
通常の体細胞分裂は細胞周囲の環境に影響されながらゆっくりと分裂するのに対し、卵子の場合は周囲の影響を受けずに分裂するということです。
ということは?・・・
あらかじめ遺伝子や細胞に『分裂開始!分化開始!』の号令で一斉にスタートできるようにあらかじめ十分に準備、パワーを充填しておく必要があるということです。
大きな排卵される卵ばかりに注目しがちですが実は受精するまでの準備期間がその卵の将来にとっていかに大切か容易に想像できます。
したがって、この期間にヒートショックプロテインを増大させ、分子シャペロン機能を働かせておくかが、排卵・受精以降に重要になるということです。
この期間に鍼灸治療をおこなう意味がここにあります。

但し、卵子の成長については大きく分けて、
原始卵胞~2次卵胞まではゴナドトロピン非依存性
前胞状卵胞から胞状卵胞まではゴナドトロピン反応性発育
胞状卵胞から排卵まではゴナドトロピン依存性発育
ざっくり言うとこの3つのステージに分かれます。
どのステージから卵が鍼灸治療に反応するかで、良好胚と出会うまでの期間は変わるのでしょう。

『急がば回れ、だったわ!』
うまく妊娠した患者さまが良く言われる言葉です。
いま現在、『分割が途中で止まってしまう』『胚盤胞まで育たない』『グレードが低い』人は良質の卵子を採卵できるように準備をしっかりおこないましょう。
※この期間は病院での不妊治療を中止しましょうということではありません。
いつ良好な卵子が取れるか判らないこと、年齢的なこと等々により病院での不妊治療と併用してください。

最後に
1回2回の短期の治療で卵子の質が変わるわけではありませんが、このように質の良いタンパク質に満たされた、細胞質に満たされた状態で成長させ排卵されるその日を待ちましょう。
そのために鍼灸を活用してみてはいかがでしょうか?
良好胚に出会うまでについてとくにヒートショックプロテイン、分子シャペロン的視点から卵子に注目ついて考えてみました。

とよしま鍼灸院 TOP

院長のアメブロ・・・こちらでは少しライトな感じで妊活などについても書いています。

ヒートショックプロテインと妊娠

レタスやキャベツを50℃の温度のお湯で洗浄すると日持ちが良くなるというのをご存知ですか?
これは表面の付着物を洗浄するという目的もあるようですが、一番は野菜の持っているヒートショックプロテインを増大させて酸化を防いでいるのです。

ゆで卵を生卵に戻す?こんなことが可能だと思いますか?

理論上は可能であるといわれています。これもヒートショックプロテインのためです。
このヒートショックプロテインとは野菜だけでなく、大腸菌から人間まで生物のほとんどが持っているタンパク質です。
ほとんどの生物が持っているということは、生命維持にとってなくてはならないタンパク質であるということを表しています。
最近の研究でこのタンパク質が妊娠に大きく関与していることが少しずつ明らかになってきています。

では妊娠の話に入る前に少し簡単に、このタンパク質についてご説明させていただきます。

このタンパク質はヒートショックプロテイン(熱ショックプロテイン)とかストレスタンパクとか分子シャペロンという名で呼ばれています。
元々このタンパク質の発見が熱によるストレスに関連することからこのように呼ばれています。
このタンパク質の働きは大きく分けて3つに分けられます。


①ストレスを受けた時に活躍します。

分子レベルでは病気や傷害を受けたということは、その細胞のタンパク質が壊れてしまったことを指します。この壊れたタンパク質を修復したり、修復不可能な場合は自己死(アポトーシス)へ導きます。そして正常なタンパク質に置き換える役目をします。
不良なタンパク質をそのままにしておくとそこからまた新たな病気を引き起こすことになります。
『タンパク質の修理屋さん』です。

②ストレスを受けていない時は通常のタンパク質の生成から移動、廃棄までそのタンパク質の一生に寄り添い良質のタンパク質を生体内で維持できるように働いています。
これを恒常性維持といいます。人間の体は水分を除けばほとんどタンパク質でできています。したがってタンパク質の恒常性維持とは健康維持ということになります。
タンパク質あるところに、陰ひなたに寄り添ってお世話係として存在しています。

③熱耐性効果を持っています。

酵母は通常50℃で死んでしまいますが、前もって37℃で加温してやりヒートショックプロテインを増やしておくと50℃でもほとんど死ななくなります。
人間に置き換えると、強いストレスを受けるイベント、仕事上や受験等々やスポーツの大会試合などの前にこのヒートショックプロテインを増やして臨むと通常受ける傷害、ストレスよりも軽い状態にできます。予防的に働くということです。
つまり人間の生命維持、健康にはその構成要素である正常なタンパク質が必要で、そのためにはこのヒートショックプロテインが必ず必要になるということです。

当然『卵子』もタンパク質でできています。受精後の分割・分化する際には大量のタンパク質が必要になります。
タンパク質が必要ということは?
そうですこのヒートショックプロテインも必要になるということです。

次になぜ自分の卵が『受精卵のグレードが低い』『なかなか卵子が分割しない』『着床しない』ということになるのでしょうか?

卵子について分子レベルで考えてみたいと思います。
なぜ分割が止まるのでしょうか?なぜ胚のグレードがひくいのでしょうか?
例えば『胚盤胞までなかなかいかない!』
っというその多くは受精卵の減数分裂時にチューブリンという部分がうまく遺伝子を引っ張ることができないために遺伝子的にトリソミーとなり分割が進まなくなるといわれています。
このチューブリンは細胞質にあるため、『じゃあ、細胞質を変えてあげよう』ということも考えられているようです。
核置換術なる療法がそれに当たります。
まあいくつか問題もあるようですが。
またミトコンドリアを活性化させて良質の卵子を!という考え方もあります。サプリやお薬でということも取り入れられているようです。
このミトコンドリア内にも当然ヒートショックプロテインがありますね。

したがって細胞質を取りかえるのではなく、このヒートショックプロテインで不良な細胞質のタンパクを修復し、良質のタンパク質により自分の力で分裂させれば良いということです。
じゃあ、どんな時にこのヒートショックプロテインが増えるのでしょうか?
細胞分裂や細胞が分化する際に増加するということはすでに紹介しました。

もうひとつ、熱をはじめ、ストレスが生体に加わった時に増加するのです。これを利用しているのが加温療法とか和温療法になります。これはそのまま熱によるストレスを与えていることになります。
その他、鍼・灸なども体の組織や細胞などには強いストレスになります。
治療されている本人は気持ち良いのですが・・・。
だから・・・『鍼灸治療を活用しましょう』ということになります。
鍼灸治療で胚のグレードがあがる、妊娠する、というのは少しずつ知られてきました。
しかしそのメカニズムについてはほとんどわかっていません。根拠がないから効かないという人もいますが、鍼灸でRCTをするという方法的困難と研究自体が進んでいないということもあるのです。
なんせ鍼灸の研究分野にはなかなか予算がつきませんので、この分子レベルでの高額な研究はなかなか進まないのが現実なのです。
しかし臨床の現場では確実に変化(体調や生理、受精卵のグレード等々)が見られるので患者さまもとても喜ばれています。(何回もチャレンジしている人はモチベーションの維持がこれまた大変ですからね)
また古くから鍼灸のメカニズム(なんで効くの?)の解明にこのヒートショックプロテインが関連しているのでは?と報告されてきました。
近年は筋委縮関連の論文でも明らかにヒートショックプロテインの増加が認められると報告されています。

つまり今までの鍼灸治療で『体調の改善、卵巣・子宮の血流改善、自律神経ホルモン系の改善、免疫系の改善』という効果、メカニズムの他に
ヒートショックプロテインをはじめとする分子シャペロン的な機能を賦活させ良質のタンパク質を持つ卵子を作り、そして妊娠に臨むことができる!
鍼灸はその可能性があるということです。
『不妊の人に鍼灸すると、どこがどうなって妊娠しやすくなるの?』と良く聞かれます。その一つのお答がこれにあたると推測しています。

メニエール病

メニエール病に対する鍼灸療法


メニエール病で回転性めまいに難聴と耳鳴が伴っておこるものを定型例いいます。
ただし回転性めまいのみ、あるいは耳鳴・難聴のみの場合は非定型例といいます。

どちらも内リンパ水腫が原因とされていますが、なぜ水腫になるのかは不明とされています。
発作時はステロイドや利尿剤、吐き気やめまいを押さえる薬が処方されることが一般的です。

この疾患の場合はある日突然、回転性めまいが出現するため、仕事はもちろん、外出先や旅行先などでの発作への恐怖、不安感が常につきまといます。また無症状の時に予防的に薬を服用するのにも抵抗があり、発作を繰り返すようになります。

通常発作を繰り返すとどうなる?
初期には低音のみの聴力低下⇒進行すると全周波数の聴力低下や健側聴力も低下し、難聴、耳鳴り、補充現象などの症状が固定し不可逆性になります。したがって早期の診断・治療を始めることによって進行をくい止め、または治癒させることが重要になります。

したがってメニエール病に対しては、めまい発作をおこさないような予防的治療がすなわち、患者さんの日常生活の質を上げ、また聴力の低下消失を防ぐことになります。

治療法
急性期:基本的には対象療法となります。
7%重曹水点滴静注(~250ml)
鎮吐薬・抗不安・催眠薬・抗めまい薬・血管拡張薬・ビタミンB
ステロイドなどで治療対処することが多い。


慢性期:
生活指導・心理的アプローチと薬物療法などを組み合わせることでおおむね70%は発作予防に有効であると報告されています。
しかしストレス源を排除することや、心拍数100-120/分の運動を1時間以上週3回以上おこなうことが困難な方も多いのではないでしょうか?
そこで鍼灸治療が重要な役割をします。

セルフチェック

首・肩がこる。特に起床時しばらくは特にその傾向にある。

エラがはっているように見える

口が開けにくい

舌の周辺がガタガタになっている

以上のような所見があれば特に当院の鍼灸治療が有効です。

難聴や耳鳴、めまい感などは1回/週程度の頻度で通院が必要です。
それらが消失すれば1回から2回/月程度の頻度で経過を観察し、徐々に通院感覚を開けていきます。


鍼灸治療はメニエール病にとても有効な治療法の一つです。

当院の症例


症例:42才女性 専業主婦 やや細身
主訴:発症すると6~8時間持続する耳閉感・耳鳴り・嘔気をともなう回転性めまい
現病歴:
X-9年・・・症状出現(1~2回/年)
       各科検査も器質的異常を認めず
       メニエール病(耳鼻科)  
X-3年・・・発作回数増える(2~3回/年)
X-1年・・・7月2回、10月~12月にかけて毎月発作出現
       脳外科異常なし
       耳鼻科再受診、メニエール病と診断             
X年・・・   5月に2回めまい発作
       鍼灸院・整体院に通院も変化なし
       耳鼻科系の鍼灸を希望し来院
治療:当院独自の耳鼻科系疾患のポイントに施術

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低音型難聴の鍼灸(メニエール病)

メニエール病と鍼灸療法について紹介しているページです。メニエール病を根本から治すにはどうしたら良いか?などを中心に紹介させていただきます。

このメニエール病とは回転性めまい発作+耳症状(難聴・耳閉塞感・耳鳴等)が重なりそれが反復するものです。急性低音障害型感音性難聴(低音型難聴)と診断される時もあります。
めまいだけの場合や耳症状のだけ場合も当てはまることもあります。(非定型例といいます)

メニエール病(蝸牛型)は本当は怖いのです。

どのような経過をたどるのか?

この病気は
⇒初期は低音部の聴力低下(めまいは数時間から十数時間で改善)⇒聴力は比較的すぐ改善する
⇒しばらくして再び発作⇒低音部の聴力低下(めまいは数時間から十数時間で改善)
⇒これを繰り返すと聴力が改善しにくくなる
⇒悪い耳だけでなく良いほうの聴力も低下して元に戻らなくなる(最終形)このころにはめまいは起こらなくなる。

このようにこの病気が怖いのは、めまいではなく、聴力低下が固定してしまうように進行する病気ということ。

これを防ぐには早期の診断と治療が必要と言われていますが、
いったんめまい発作が起きると病院でおこなう治療はどこでもほとんど同じで対症療法にすぎません。

したがって根本的治療は非発作時にあるといえます。

いかに発作を起こさないようにするか!
実はこれがポイントなのです。

まずはセルフチェック

首・肩がこる。特に起床時しばらくは特にその傾向にある。

エラがはっているように見える

口が開けにくい

舌の周辺がガタガタになっている

以上のような所見がれば特に当院の鍼灸療法が有効です。

鍼灸療法以外でご自分でできること


基本的にはストレス源の排除と有酸素運動になります。以下の論文を掲載しておきます。
~論文紹介~
生活指導と有酸素運動によるメニエール病の治療

対象は231名(めまいの予後判定は内130名)
①めまいの経過②聴力の経過を観察
観察期間1カ月~1年以上
治療としておこなったこと
生活指導の改善と有酸素運動、そして投薬治療の中止。

【結果】
①めまい・・・約8割が良好(消失・ほとんどない)
②聴力・・・初診時低音障害の改善47.7%、高音33.3%、全音域26.6%
有酸素運動が内耳循環を改善させリンパ水腫を軽減させた可能性を示唆

生活改善に関してかなりきつい内容。
元々メニエール病とストレスは大きく関係しています。
そもそもストレスが関与する病気はストレス源を排除するのが一番の治療。
この研究では男性は職場関連・女性は家族・家庭関連のストレスが多かったとのこと。
しかしこの種のストレス源排除って現実的には結構難しいことが多い。
じゃあ仕事変わればいいの?
じゃあ家庭環境変えればいいの?(離婚?別居?引っ越し?)

そんな簡単にできませんよね~、だから悩むのです。

また運動に関しては
心拍数100-120/分の運動を1時間以上週3回以上おこなっております。
この運動自体も結構な運動量ですが、その時間を作ること自体が生活改善になっているようにも思います。
これらのことで、内耳血流、脳報酬系が改善し、メニエール病が改善する可能性について論じられています。この論文のように生活改善や運動が可能な人は鍼灸療法する必要はないと思います。
しかしそれが難しい方は鍼灸療法を試してみましょう。

難聴や耳鳴、めまい感などが1回/週程度の頻度で通院が必要です。
それらが消失すれば1回から2回/月程度の頻度で経過を観察し、徐々に通院感覚を開けていきます。

鍼灸療法についてどのような効果があるのかは下記の図にまとめてあります。

下記は当院の患者さんで施術前1年間と施術後1年間をメニエール病の発作回数を比較したものです。

施術前の1年間は7回発作がありました。

1回/週の頻度で鍼灸施術を開始

1年間の評価で7回→1回となりました。
キーワードは上記の図のように自律神経や姿勢反射、脳報酬系というメカニズムニが作用していると考えられます。
このような理論根拠により鍼灸療法はメニエール病に対して効果的だと考えています。

メニエール病を根本から治して快適な生活をおくりませんか?
なお当院ではその他の耳症状に対しても鍼灸施術をおこなっています。

下記をクリックして参考にしてください。

突発性難聴・高音部の聴力が改善した症例

突発性難聴の発症約2ヶ月後より施術を開始

耳鳴のメカニズムと鍼灸

とよしま鍼灸院 料金

妊娠中の逆流性食道炎

妊娠中の逆流性食道炎で困っている方へ。

つわりが長く続いていると思っていたら実は逆流性食道炎だったという場合もあります。

かくれ逆流性食道炎とも言います。

逆流性食道炎は妊婦さんに限らず、年々増加傾向にあるようで、食事の欧米化や肥満、ピロリ菌感染者の減少などが原因とされています。

妊婦さんの場合、産科さんでのお薬方、日常生活の指導で症状が改善されるのであればそれに越したことはありません。

それでもなかなか改善しない場合が多いのも逆流性食道炎の特徴の一つかもしれません。

妊娠中は胎児が胃を圧迫するため胃酸が逆流しやすいためです。

またホルモンの影響で消化器系の働きが低下することも理由の一つです。

なぜ逆流性食道炎はすっきりしないのでしょうか


逆流性食道炎の人は背中のコリが隠れているから治らないんです。

これをほぐしてあげると症状も治まっていきます。

この鍼灸治療や手技療法で良くなるもことが多いというのはあまり知られていません。

背中のコリってどの辺り?

ちょうど肩甲骨の間で背骨のすぐ横の筋肉なのですが、この部位のこり感は自覚症状があまりないか、胸焼けなどの症状で隠れていることがほとんどです。

またこのコリは深いところにあるので、一般の方が押さえてみてもほとんどコリを探すことは出来ません。

また首や顎のコリをほぐさないと行けない場合もあります。

こちらもこっている自覚症状がほとんど有りませんので、ご自身で気づかない場合が多いようです。

そこで当院では妊婦さんの逆流性食道炎に対しては鍼治療や手技療法、スーパーライザーなどを用いてコリをほぐしていきます。

子宮には影響のない部位および刺激量ですので、赤ちゃんには全く影響しません。

お気軽にご相談ください。

自宅でやってみるお灸のツボ

市販のお灸を使います
内関


足三里
足三里のツボの取り方
裏内庭

こんなツボも効果的ですよ。

保険で鍼灸施術を受ける場合

当院では自費施術の他に保険による鍼灸施術も取り扱っています。

保険施術にもメリット、デメリットがありますので施術を受ける際に参考にしてください。

保険で施術を受けるメリット

安価で施術を受けることができ、お財布に優しく気軽に通いやすい。

デメリット

症状・疾患・施術部位が限定されている

病院での治療と併用できない

保険者(保険証)によっては償還払い(窓口で全額支払った後に自分で請求する)

大きく分けると以上になります。

下記に保険で鍼灸施術を受ける際の詳細について記載してあります。

保険での鍼灸施術をご希望の方は下記をご確認ください。

  1. 病院で当該部位の治療中ではないこと。
  2. 主治医から鍼灸施術に係る診断書・同意書を発行していただけること。
  3. 痛み・しびれなどの症状であること。

上記すべてに該当する場合は保険による鍼灸施術が可能です。

〈保険施術の料金〉

3割負担:492円

2割負担:328円

1割負担:164円となります。

※ただし診断書に記載してある部位以外の施術は自費診療が一部加算されます。

保険者(保険証の種類)によりお取り扱いできない保険者もあります。適応するかお電話にてお問合せください。

下記の詳細も確認の上ご相談ください。

〈詳細〉

①現在、病院で当該部位を治療中ではないこと。

※鎮痛剤、シップなども投薬治療となりますので処方されている期間は保険では鍼灸施術を行うことができません。

ただし、違う部位であれば可能な場合があります。

例:病院では腰の病名で鎮痛剤をもらっているが、首の痛みで鍼灸をしたい=〇

病院では腰の病名で鎮痛剤をもらっているし、腰の鍼灸を保険でしたい=×

※通院中である場合、そちらの治療を中断した場合にかぎり可能になります。

②主治医から鍼灸施術に係る診断書・同意書を発行していただけること。

鍼灸の保険施術に関しては医師の診断書または同意書が必要になります。

なお厚生労働省の通達により整形外科医に限定されているものではありませんので、何科の医師でもかまいません。

普段から風邪薬などを処方されている医師に診断書・同意書の発行をお願いしてください。

③痛み・しびれなどの症状であること。

厚生労働省の通達により鍼灸の保険施術の適応は痛みやしびれなど疼痛疾患に限定されています。

したがって妊活や逆子、自律神経系、耳疾患などでは適応されません。

以上をご確認いただきますようよろしくお願いします。

逆子と診断された時

当院は2002年より逆子外来を開設し、おそらく県内で最も多くの症例数を扱った鍼灸院であると自負があります。

そこでこれまでの振り返りのつもりで、そしてこんなことで悩んでいた人も多いですよって裏話も織り交ぜながら、逆子について書いてみようと思います。

さて逆子は『骨盤位』といいます。横向きは『横位』とも呼ばれますがどちらも逆子と同意義として扱われます。

さてなぜ逆子になるのか?の前に、これをまず押さえておきます。

『お母さんのせいではない!』ということ。

これまで『アイスクリームをたくさん食べ過ぎて冷やしたせいでしょか?』とか、『夏場クーラーで冷やしたせいでしょうか?』などのご質問をたくさんいただきました。


ネットなどでは冷えと逆子と関係あるかの如くの記載があるので、特にそう感じているのかもしれません。
振り返るとアイスクリームを食べていた人は7~8割ぐらいいらっしゃいました。
妊婦さんは暑がりということもありますし、石川県は全国一位のアイスクリーム消費県であるということも影響しているかもしれません。

しかし逆子の原因を冷えとするならば、自然分娩で出産された妊婦さんの冷えと逆子の妊婦さんとの冷えと比較検討しなくてはいけません。

したがって逆子の原因はお母さんの日常生活特に冷えと全く関係がないと言えます。

ではなぜ逆子になるのでしょうか?

これは原因のある場合と、ない場合にわけられます。

もっとも多いのは『臍の緒』が赤ちゃんの体に巻き付いている場合です。
これはエコーなど検診の際にわかる場合もあれば、帝王切開時になって初めてわかる場合もあります。
その他、胎盤の位置の関係、臍の緒が短い、羊水が少ない・多い、子宮の形態異常などがあり、この場合は頭が下になるのは難しいことが想定されます。
また原因のない場合でも、頑として逆子のままということもあります。


これはこの位置が赤ちゃんにとって都合の良い位置であると考えましょう。

こんな例がありました。

当院の逆子の鍼灸をしても改善されず、産科さんで外回転術によりようやく頭が下になった例です。いざ出産の際、赤ちゃんがうまく回旋できずに、緊急帝王切開術になってしまいました。

またこんな例もあります。

外回転術でなんとか頭が下になりいざ分娩の際、赤ちゃんの足に臍の緒が巻いていて、緊急帝王切開になってしまった例です。

お二人ともこんなことなら最初から帝王切開でいけば良かったとおっしゃられていました。

頭が下じゃないと都合が悪いのはすべて周囲の大人の事情で赤ちゃん本人は逆子じゃないと都合が悪いのです。
このように考えてましょう。


ここまでのまとめ

逆子はお母さんのせいではない。
逆子の原は、ある場合(わかる)とない(わからない)場合がある。
頭が下じゃないといけないのは周囲の大人の事情。
赤ちゃんにとって逆子がかえって都合が良いこともある。

逆子と診断された場合、どのような処置があるのでしょうか?


産科では
① 胸膝位(逆子体操)
② 側臥位法
が処方されます。

① 胸膝位(逆子体操)はどういった意図をねらった体操なのでしょうか?
ほとんどの人がわからずこの体操を熱心におこなっているようです。
この体操の目的は骨盤にはまった赤ちゃんのおしりを浮かせて回転しやすくしようという体操です。
そもそも赤ちゃんのおしりが骨盤にはまっていない場合はあまり意味の無い体操ともいえます。

では②側臥位法はどういった意図をねらったものなのでしょうか?
これは赤ちゃんの背中側を上にして寝ることで、前転を促すことを目的にしたものです。
羊水の中の浮いている赤ちゃんは前転しかしないのでしょうか?
後転する場合はないのでしょうか?というような疑問点もあります。

さてこの時注意しないといけないのが、一生懸命にやり過ぎるということです。
『体操をがんばって腰やお腹が張って痛いんです。』
『同じ方向ばかり向いて寝ているので肩や腰が痛いんです』
というかたがちらほらおいでます。

これらは上述したようにそれほど有効性の高いものではありませんが、方法が限られているので、このような指導がされているということを押さえておきましょう。

お母さんがつらく感じるまではする必要はありません。

お母さんがつらい時は赤ちゃんもつらいのです。
両方法ともつらく感じない程度におこなうのが一番良いようです。

その他にはなにがあるのでしょうか?

ここに鍼灸治療が入ってきます。

研究では、ツボの刺激で子宮動脈の血流が改善し、子宮の血流が豊富になることが明らかになっています。

子宮の緊張を取り、回りやすい環境を整え維持し、赤ちゃんが回りたいときにいつでもスムーズに回れるような状態を維持しておくということが鍼灸治療の目的になります。
したがって強制的に回すという治療法では有りませんので、言い換えると非常に安全な治療法とも言えます。

多くの場合、28週の段階で初めて逆子と診断されます。
28週:まだ週数が若いので、心配ないですよ
30週:それではこちら側を下にして寝てみてください(側臥位法)
32週:それでは張り止めと逆子体操(胸膝位)をしてみてください
34週:あと数週間で改善しなければ帝王切開になります。

このような流れになります。


そこでびっくりしてネットを検索し、逆子の鍼灸院を探します。

このため35週前後から鍼灸治療を開始することになります。


可能であれば32週前後で鍼灸治療を開始するのが良いでしょう。なぜなら週数が若いと回るスペースも十分ありますし、特に原因がない逆子の場合でもこの週数で開始することで頭位に改善するかもしれませんから。

実際の逆子の鍼灸施術の動画です。

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